No017 歳月が寒さに耐えるアイラトビカズラを作る。

アイラトビカズラの起源

P0000001.jpg 原産地の研究を、インドネシア大学大学院・数学・自然科学研究科(修士課程)生物学専攻修了、 Harry WIRIADINATA(ハリー  ビリアデイナタ) 理学博士がマレーシア産マメ科トビカズラ属の分類学的研究論文を報じられているので紹介する。
 1983年以来マレーシア地域の各地を調査し約1,000点2,000枚に及ぶ押し葉標本を用い,形態を詳しく調べ、新種を含めトビカズラ属の46種の存在が認められ、系統関係をあきらかにしている。総評ではニューギニアが本属分布中心の一つと論じている。

 インドの
古代仏画にアイラトビカズラが描かれているのを見たことがある。中国では主に陝西省、 四川省 、貴州、雲南省、浙江省と広い範囲で、亜熱帯地域から分布している。千年前に、中国から日本へ持ち帰られたであろう熊本県に天然記念物として残っている。
 日本での
現在生育分布は、生育北限地は、東京都内の後楽園の中にある。亜熱帯地域にしか生育しないアイラトビカズラが、北上し成長している。地球は温暖化に向かっていることを植物は語っているようにも思える。

20110129ブログ右写真上段は発芽より3年目を過ぎ台風により葉が落とされ負傷したアイラトビカズラを平成22年1月30日に撮影したものである。
昨年弊社で独自に3時間毎の温度観測をした。その内、氷点下を示した月別の集計では、1月は4日、2月は6日、3月は1日、4月は2日で、神戸では13回記録している。
最低気温は-3.4度、時間帯は午前5時前後であった。このような環境下で、台風と寒さにより、全面葉を落とし落葉樹のような樹型をしている。
冬季は生長を殆どしないし,初年度と2年目には葉を落とす、翌年には前年以上の葉を茂らす性質がある。中国の植物図鑑にも幼年期3年間は葉が落ちると記載されてある。3年以上経過すると耐寒性がつく、つるも強固になり落葉は少なくなる。
左下段写真は本年1月29日の撮影で、秋の強風にも落葉少なく、常緑を保っている。葉を落とした跡には、樹皮が新芽を包んでまっている、春には新緑で私たちの目を楽しませてくれる。
地球環境改善にも貢献度は高い、酸素を大気中に供給する酸素製造機でもある。二酸化炭素を貯蔵しクリーンな空気提供者でもある。生き物は全て、恩恵にあずかる。
 
古代ローマの格言にもある。年々めぐてくる寒い日、暑い日、どんな日々でも何か贈り物をすると言う。アイラトビカズラは、歳月をかけ寒い環境に耐えるようにと、自然界の贈り物を授かっているように思う。

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