No016 就眠運動と自ら肥料を作るアイラトビカズラ。

アイラトビカズラの特長と性質
IMGP2999.jpg アイラトビカズラは、自活能力を保持する。
マメ科植物は根に根粒を持ち、根粒菌という細菌が共生している。
 
根粒菌は植物からリンゴ酸などの効率のよい栄養分をもらって生活の場を提供してもらう代わりに,大気中の窒素を植物に取って使いやすい硝酸塩に転換(窒素固定)する。窒素は植物に取っては必須元素であり,肥料として取り入れる成分の一つである。
自然界では一部の細菌と雷などしか使用可能形態に転換出来ない、特に根粒を持つ植物は自ら肥料を作ることのできる植物で、このような植物はやせている土壌でも良く育ち、壁面緑化・屋上緑化・法面緑化という過酷な条件にも十分耐えることができる植物である。
 
 現在生育中の弊社玄関前のアイラトビカズラは1年半で15mまで登攀している。
根の生育する土壌はプランターボックス幅40センチメートル高さ35センチメートル長さ40センチメートルの狭い空間での生活です。通常では考えられませんが、根粒菌という細菌が共生し活力を与えているのであろう。

熊本県相良地域のアイラトビカズラは1,000年も自活で生き延び、過酷な条件にも十分耐えている、歴史とロマンを感じさせる。

IMGP3082.jpg人間は夜睡眠をとる,植物も種類により就眠運動をする。
 
 マメ科植物には、このような特長を持った植物が多く,夜になると葉柄や小葉の根本(葉枕)で折れ曲がり葉が閉じる、しかし睡眠時間は確定していないようで、日没後にしおれてしまい日の出前には起床する早起きアイラトビカズラでもある。
よく働く植物で、昼間は光合成をフル回転させ光エネルギーを化学エネルギーに変換させ生化学反応を休みなく続けている。
光から変換した化学エネルギーを使って水と空気中の二酸化炭素から炭水化物(糖類:例えばショ糖やグルコースやデンプン)を合成している。

 
アイラトビカズラは水を分解する過程で生じた酸素を大気中に供給する酸素製造機でもあり、二酸化炭素を固定し貯蔵しクリーンな空気の提供者である、人類はもとより生き物は恩恵にあずかっている。

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